関西産業株式会社

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SDGsへの取り組み

関西産業株式会社は設立80年を迎えました。
これから先の持続可能な未来を築いていくために、SDGsの17目標からわたしたちに出来る事を確実に取り組んで参ります。

脱炭素の切り札。炭化技術の研究開発

お米の籾殻を炭化した「バイオ炭」は、脱炭素の切り札として世界で注目されています。2019年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書でバイオ炭の農地施用によるCO2削減効果が認められました。また国内では2020年、J-クレジット制度に「バイオ炭の農地利用」が加わりました。
関西産業は、1967年、世界で初めて連続式の自動籾殻炭化装置を開発し、農業系廃棄物であった籾殻の再資源化に取り組んでまいりました。2000年以降は海外でもプラント導入を進め、稲作の盛んな東南アジア(カンボジア、ベトナム、フィリピンなど)で炭の普及に努めています。さらに長年の研究による経験と技術を生かし、籾殻以外の様々なバイオマスに対応する炭化装置も開発しています。
これからも、炭化プラントの普及、新機種の開発、生産性向上に努め、地球温暖化対策に貢献いたします。
(13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう)

バイオマスエネルギーで化石燃料の削減を

バイオマスは、化石燃料に代わるエネルギー資源となります。
海外から輸入されている石油・石炭などの化石燃料を、国内のバイオマス燃料に変えると、世の中はどう変わるでしょうか。原料コストや輸送コストの削減、廃棄処理されているバイオマスの有効活用、カーボンニュートラルも可能となります。
それらを実現するため、関西産業はバイオマスのエネルギー利用を促進しています。お米農家が処理に困っている籾殻は、「ファイアーハスクマシーン」で燃料棒にリサイクル。そして、ハウス暖房の燃料費に困っている野菜農家や果物農家では、籾殻暖房機「ファイアーハスクバーナー」を使っていただくことで、灯油の使用を抑えることができます。
バイオマスエネルギーはこれからの地球に欠かせないもの。関西産業は、バイオマスの新たな可能性に挑戦し続けます。
(7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 13. 気候変動に具体的な対策を)

新たなる技術で未利用バイオマスを開拓する

日本は資源に乏しい国だと言われていますが、未だ多くのバイオマス資源が眠っています。
未利用バイオマスの開拓──これが関西産業の使命です。
私たちはこれまで独自プラントの製品開発に挑み、失敗と苦労を重ね、試行錯誤を繰り返しながら絶えず努力を続けてまいりました。炭化をはじめ、乾燥、粉砕、エネルギー化と、バイオマスの活用法を拡げてきました。
肥料や飼料はその多くを海外から輸入していますが、バイオマスリサイクルの技術があれば、国産バイオマスを原料としたものに替えていくことができます。
これまで培ってきた技術をさらに応用・発展させ、未利用バイオマスの利活用を可能にしたい。
「世にないものを世に出す。」──その強い思いをもって、関西産業は新しいバイオマス利活用法の開発に邁進します。
(9.産業と技術革新の基盤をつくろう)

農業・畜産業の発展を目指して

いま、人々のあいだで食の安心安全に対する関心が高まっています。また世界では、気候変動や人口爆発による食糧難が危ぶまれています。
関西産業は、農業・畜産業の発展に貢献したいと考えています。「籾殻炭化装置」によるバイオ炭の普及、「飼料用米粉砕機」によるお米の新たな活用法、「籾殻粉砕装置」から作られる高栄養価のソフトグレインサイレージ、「汚泥乾燥装置」による水環境の改善など、当社のバイオマスリサイクル技術は多岐に渡ります。
また、発展途上国支援・世界の食糧増産にも積極的に取り組んでいます。JICAの取り組みであるカンボジア支援事業をはじめ、ベトナム、フィリピン、タイ、ミャンマー、フィリピンなどのエネルギー開発(NEDO委託事業)において技術協力をしています。
それぞれの国や地域の特性に合わせて、最適なプラントをご提案。バイオマスの力を未来へとつなげます。
(1. 貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 6. 安全な水とトイレを世界中に 15.陸の豊かさも守ろう)

「地域」と「バイオマス」の真ん中に。資源循環型社会の実現

バイオマスの特徴のひとつに、地域によって様々な種類のバイオマスが発生するということがあげられます。それらをうまく活用すれば、「地域循環型社会」の実現が可能となります。
私たち関西産業の仕事は、単に廃棄物をリサイクルするだけではありません。バイオマスを地域のエネルギーとして再利用する──。あるいは、バイオマスで地域の土壌改良を行い、さらなる生産性の向上をはかる──。このように、リサイクルした製品が再び地域の糧となり、利益を生み出すことを目指しています。
「地域」と「バイオマス」。その真ん中に関西産業のリサイクルプラントが置かれ、循環社会が生まれれば、それこそが私たちが目標とするものです。
持続可能な社会へ──その実現に向けて、関西産業は独自の技術力で貢献いたします。
(7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 11.住み続けられるまちづくりを 15.陸の豊かさも守ろう)